播磨のミステリーサークル
UFO・超古代ミステリー
<兵庫県加古郡稲美町に、国内最大級ミステリーサークル出現>
編集/奥人
左上−−東播磨地方遠望図 左下−−ミステリーサークル位置図 肝心の幸竹池が載っていない(..; 下−−稲美町WAKUWAKUマップより (左はゼンリンマップ使用) |
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写真ならびに資料提供 稲美町役場企画課 稲美町立郷土資料館 |
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広報いなみ1991年7月号 P10 |
出現事件があったのは、平成三年(1991)五月のことであった。
最初は、五月九日、麦の取り入れを間近に控えた、稲美町幸竹地区の麦畑において、三つの渦巻き状のくぼみ(サークル)が畑の持ち主さんによって発見された。
サークルはそれぞれ直径3m、2m、3mのきれいな円で、1mずつの間隔で一直線に並んでいたというもの。
写真中央、幸竹池の東(左)にできた三つのサークル
5月中旬に撮られた東側上空から見る 大勢の人が立ち入ったため、円を繋ぐ通路ができてしまった
5月下旬に撮影か?
このことが十四日に神戸新聞で報道されたため、十四日には一万人の人出と噂されるほどの賑わいとなり、道には物売りまで出る有様だったとか。(以降、当時の神戸新聞記事を参考にします)
十六日には、あの早大の大槻教授が調査に参加し、@円の中心部に数本の倒れずにいる麦の穂があるA中心近くは麦が放射状に倒れ、円周に近くなるほど時計回りに角度のついた倒れ方になるB中心から円周に向かうほど穂は上に重なる、などの理由から本物のミステリーサークルと推定がなされ、なおも同地のフィーバーぶりは加速されたと伝えられている。
ところが、同月二十九日には、初回目の東隣に、国内最大級と目される、長径20m短径15mの楕円形サークルひとつと、その周りを取り巻くようにして直径1mの小円が三つ発見された。
前回見つかったのとは、渦の向きが逆方向(反時計回り)だが、これまでのミステリーサークルの特長を同様備えていたという。またこれは前出の大槻教授によって、科学的に見て起こり得ると予言されていたともいう。
これが見つかった時、ブームに乗ったいたずらかと思われたが、加古川警察署員の検証では、麦の整然とした倒れ方を見てもいたずらの形跡はなかったとのこと。
前回のもののすぐ東隣に現れた楕円形サークル
’91.6.8撮影同上拡大 東側の小円付近から
さらに、同月三十一日の朝には、そこから500メートル南の道路を隔てた麦畑で、直径10mのサークル(反時計回り)が見つかり、通算大小8個がこの地区で見つかることになった。
天満南小学校の南にできたサークル
’91.6.8撮影
同上拡大 こんな具合 もっと近くで見ると
こんな具合現在の様子
手前が出現した土地(この左中央部)
地元の人の話によると、もうひとつこの向こう側の畑の道の際で出現したというのだが・・?
出現の経過
H3.5.9 Sさんの麦畑で3つのサークルが発見される H3.5.13 稲美野農協天満支所が現地調査 H3.5.16 早稲田大学の大槻教授の現地調査で、ミステリーサークルと判断 H3.5.29 再度Sさんの麦畑に国内最大級の楕円形サークルが発見される H3.5.31 Oさんの麦畑で大きなサークルが発見される
一時は町興しになるということで、同地のミステリーサークルはテレホンカードにまでされたが、今では稲美町発行のWAKUWAKUマップに、ミステリーサークルのあった場所が留められているだけである(冒頭の右下図)。
この地は、古来から稲美野と呼ばれ、万葉歌人によって歌に詠み込まれた由緒ある土地柄であり、また不思議伝承に彩られた里でもある。
不思議伝承のひとつに、この土地のすぐ南に位置する天満大池の伝説がある。
この池は、この土地では最大であり、1392年当時に、池の魚に異変があり、ある僧侶の見立てで、龍が住むとのことから、中央に島を築き、弁財天を祭るようになって以降、おかしな事はなくなったという。
また、近隣の入りヶ池には、600年代にあった、人柱と蛇の化身伝説が残されている。
さて、この地は、地図(冒頭左上図)にも示すように、ミステリースポット、”雄岡山”、”雌岡山”から、そう離れた土地ではない(雌岡山からほぼ西に10キロ。ここでは、すでにムラ氏と私とで、UFOらしい物体を撮影している)。
水と龍、あるいは蛇という取り合わせは、古代の龍蛇信仰を思わせるものがあるが、そういう”雄岡山””雌岡山”も、天から降りてきて知識を授けたという蛇やムカデを象徴とするスサノヲノミコト、クシナダヒメ、そしてその子である蛇を化身とするといわれるオオナムチノミコトという神々を祭る山岳である。
龍、蛇、そしてUFO、そして最近話題のスカイフィッシュなどは、どこか共通性のある話題ではなかろうかと思ったりする。
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