どんな高徳のお坊さんも知らない
宇宙の外の話
絵と談話/坂本 編集/奥人
中心に大梵天という、邪心なくただ善良であるばかりの大宇宙を生み出してやまな いまばゆい巨大な生命の塊があり、そこからたとえて太陽からフレアーが上がるよ うに、またたとえてペニスから精液が吐瀉されるように、エネルギーの塊が飛び出 して行きます。 このエネルギーの中には、どんな宇宙をも生成していくだけの情報がすでに篭めら れていて、それは最初にまばゆい光の領域を進み(a)、さらに七色の虹の領域へ と進み(b)、そして最後に物質生成の領域にやってきて、そこに漂う小指の先よ り小さいほどの”核”に衝突し(c)、宇宙のビッグバンが始まります。 できたばかりの若い宇宙は黄色く鮮やかに発光していますが(d)、宇宙にも寿命 があり、古くなるほど赤茶けたものになります。 ところで、宇宙生成の現場のさらに先には巨大な黒々とした、光のない魔の領域が あり(h)、大梵のエネルギーが至ってビッグバンを起こした場所が魔の領域に近 いほど、そこから出ている破壊や邪悪の波動の影響を受けやすく、できあがった宇 宙自体の寿命に影響を与えることになります。 坂本さんが見たによると、すでに先発した宇宙のいくつもが赤茶けており、やがて 消滅していく運命にあることが分かったそうです。 新しくできあがった宇宙も、いずれ壮年期を迎え(e)、老年期の赤茶を交えるよ うになり(f)、死へと向かう(g)ことになります。 |
この図案の意匠権はすべて坂本廣志氏に帰属します |
大梵天は、ただ眠る無邪気な赤子のような性質で、善の概念も悪の概念もなく その中に容認し包含し、自らの吐瀉物により何が行われているかについてはまった く知らず、その先でどんな出来事があろうがまったく意に介していません。 ただ自らの気持ちの赴くままに、創造のエネルギーを吐瀉し続けている存在である にすぎないのです。 梵天は大梵天から派生して、そのエネルギーが宇宙の生成領域に入るまでの間を見 届けるという、はじめて宇宙創造の意図に関わる神です。 しかし、梵天の使命はビッグバンに至るまでであり、見届ければ帰ってしまいます。 このときのビッグバンでは、核とぶつかったエネルギーにより、物質宇宙が生まれ ると同時に、霊的宇宙と霊的意志(神)が生じています。 この神は、創られたばかりの宇宙に関心を持ち、ここを司祭する神となります。 二極や善悪の概念を持つのは、この段階からであり、この宇宙の統治の仕方を設計 していきます。 また、このとき生じた神の中には、できあがった宇宙に関心を持たず、外部領域に とどまる神もあります。 ひとつのビッグバンとはいえ、下位に展開する中で行われる相互作用の中からも、 同様に神が生じます。 神々は、大宇宙から小宇宙のいたるところで生じ、ランクも自ずと物質界の構成 に準ずることになります。 宇宙の生じる領域のさらに先の黒々とした領域は魔の領域で、暗黒太陽があり、 大梵天に対して大魔王の支配するところです。その近くに生成した宇宙ほど、破 壊と邪悪の節理に曝され、短命に終わる傾向にあります。 長命、短命によらず、いずれ宇宙は老い赤茶けて消滅していくわけですが、宇宙 が消滅するときには、霊的存在の神々は死なず、外部宇宙で存続し続けます。 そしてすでにあちこちにある宇宙や、できあがったばかりの宇宙に干渉したり、 協力したりします。 |
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