クンダバッファーを作ったのは誰 |
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私はある霊能者からこんな夢を見続けたという話を聞きました。それはこの人にとってトラウマのようなものでした。 赤子の宇宙は、生まれても生まれても、犬のようなものに食べられて消滅してしまう。 何度作っても作っても、何かが災いのようにして潰されてしまうのだと。 それはエントロピー増大の摂理なのか、それとも別の何かなのか。 この宇宙はビッグバン後五十億年経ていると言います。そして、その全体の寿命は二百億年とかいいます。物理法則が自然のままであれば、このような予測です。ところが、この宇宙を司祭する男女神は、このせっかく創り上がった宇宙が将来的に潰れていくことを悲しみ、永久的なものにしたがっているというのです。 このために、神々の重鎮が集まって、様々な試行錯誤的実験を元に考え出したのが、善と悪のせめぎ合いによる収斂効果だったといいます。その収斂エネルギーによって宇宙が拡散するのを防げば、宇宙全体を維持できるというのです。 そこで、宇宙の各所に、善と悪が優位を交替し合うシステムを移植していき、その一つの実験場が地球であったそうです。 しかし、この話の中に出てくる神に、全能の神という要素は感じられません。 ただ宇宙の病を臨床的に治そうとする医学者の性質が見て取れるのみです。 彼らは創造主ではなく、科学者のような感じです。 坂本氏も、神は何もしない、するのは神の名を借りた宇宙人の科学者だといいます。 神は何もしない。しかし、彼らが代わりに何かをしてくれる、としても、果たしてどこをどうしてくれているというのでしょう。 試行錯誤の実験を行い、政府が国民を規制するように掟作りばかりしているのでは? 彼らに慈悲心があるのかどうかも疑わしい。地上で地縛霊となり魂を腐敗させようがしまいが、時間を徒労しようがしまいが、意に介しているふうはありません。 特に自殺という行為は、存在の第一義を自らの意志で失うことに対する動機が責められるため、長い迷霊の状態に置かれるといいます。 善も認めるが、悪も認めるから、悪霊となって地上の人に影響しようがしまいが、放置しておく。 放置しておくことが、悪の伸張に良いこととされているものだから、救いに行く者とてない。 上位にある神が救えと言わないのに、下位の神が勝手できるかという道理です。 加えて、懲罰的システム下に置くというのは、いかにも不自然かつ人為的に過ぎます。お隣の国にそのような例を見ているだけに、またぞろ天界もかの思いを持ってしまいます。 そもそも、自殺せざるを得ない社会(人間界)の有様を放置して、ただ耐えることを強要し、耐えられなければ処罰するというのは、単にお上の権力意識と怠慢。 私は正当な神にあるまじき者たちが神を称して人間界を管理していることに問題があると考えます。 そんな有様が初めからあったわけではないでしょう。 理想かもしれませんが、初めに宇宙を統治していた神は、自然のままに有情を慈しみ育てていたと思います。余計なことは考えず、自然のままに生死輪廻を見守っていたと思います。無為自然であること。宇宙に与えられた寿命が予測できたなら、それはそれで良しとしたでしょう。 無理をさせようと力んだところから、静平衡は破綻していき、自然の寿命すらもおぼつかなくなってしまうものです。最先端を行くという沽券から、予測より一年でも引き伸ばそうとして、いろんな方法を考え出さざるを得なくなるのです。これが今の科学文明にも投射されており、天にある如くが地にもある状況と考えられるのです。 そうした話を背景に、クンダバッファーが現れてきているようなのです。 この脳もしくはこの脳の働きが作られた背景には、人類に経験させるべき事象がかなり劣悪なものに変化させられたことがあります。 社会脳が不要な時代、人類は神の創造物である自然をストレートに観測し、認識し、賛美していたでしょう。エデンの楽園はまさにあったのですが、楽園追放という寓意で、神界に起こった異変と、善悪混交の人間を粗末に扱うための環境の劣悪化が実際にあったことを伝えているのです。 私はこの霊能者の発言の名残を手がかりに、いったい古代のいつ頃に何があったかを探りました。 今から4万年前、地球人類に何かの要素が付加されたそうです。その効果は、あまり良いものではなかったらしく、その人の過去世はこの研究に埋没していたようです。つまり、この人は神々に列せられる科学者だったのです。 4万年前、地球上にホモサピエンスが登場しました。彼らは社会を作り、その中で規律ある行動をとることによって、社会に寄与する一員になっていくことが内的欲求としてありました。家族、部族、地域、国と、所属することの中に安堵し、社会のためにはよその社会と対立したり、戦争もいとわなくなりました。 それ以前の人類は、脳の構造がホモサピエンスとは基本的に違います。想像するに、旧人は脳幹と観測脳を持ち、自然をありのままストレートに見ることができたでしょう。また、多くの直感に優れ、超自然的な力にも接触できたでしょう。彼らは、共通の言葉を用いる、すなわち以心伝心ができたことでしょう。 思いを通じようとすると、相手の考えがイメージとして浮かんでくるという方法でしたが、推測といったものでなく、伝達は的確だった。テレパシーで、誰しもが交信して、自然科学的な疑問も、疑問を発すれば自然に解答がイメージとして浮かび上がるというすべのものだったでしょう。意識を飛ばして遠隔に起きた事件を見てくることもできた。 サバン脳の人のことを天才と言いますが、ちょうどそのようだったと思われます。 それは右脳のイメージ機能と、未知の領域さえも自由にアクセスできる観測機能の連合によったのです。 ところが、ホモサピエンスになって、左脳右脳の分化があり、社会を形成するに都合のよい発達があったわけですが、逆に右脳的機能を妨害するものとなりました。 これは次に発生した「バベルの塔」の事件として象徴化されています。つまり、心で行う情報量の極めて大きい会話ができなくなったため、言葉足らずになり、社会が行動範囲の限りで一区切りとするように、分裂していったのです。言葉足らずの社会は、しだいに別の社会と差異を生じていきます。こうした分裂状態を打開するには、戦争に頼るしかなくなりました。 また、直感的な解答を得ることもできなくなりました。 これを補うように、論理、計算、言語、推理を扱う機能が加わりました。 言うなれば、新脳が追加されたことによって、旧人より能力的に劣る種族となったのです。 そして、ストレートに観測できないという闇は、人類に著しい不利益をもたらしました。 思ってもみましょう。心で会話できるということは、相手の気持ちが直ちに分かることを意味します。そのようなところに、トラブルがあるでしょうか。もし、相手の心が嫌に感じられたなら、近づかない選択ができます。 ところが、言語や表情で相手の思いを感じ取らねばならないことは、相手が言葉や表情を作ってしまえることから、騙される可能性がいくらでもあるわけです。その確認のためだけに何度もコミュニケーションの場を作る必要も出てきます。これは時間的にもずいぶんロスする話です。それより、心の闇を隠した悪の所作が横行し、世界は混乱してしまいました。今もそれは変わっていません。 神に至れない不完全な者の数字6は人間を表すとされますが、これは観測不全に陥らされて、不完全化された人類のことを意味するのです。もちろんやったのは、創造神ではありません。宇宙存続を模索する神を名乗る高位科学者たちだったのです。 宇宙人はどうでしょう。彼らは実験系外にあり、脳に関しては完成の域に達しているでしょう。脳幹、右脳、左脳だけでなく、統合脳とも言うべき第四の脳を備え、そこから脳の機能を自在にコントロールしていると考えられます。だから、催眠術も自在に使えるし、テレパシーもできるのです。彼らこそ、完成の域に近づいたゆえに、自ら’7’の神の数字を自認しているのです。 いっぽう地球人は、ちょうど島送りの罪人に’6’の刺青がされているようなもの。そう。悪の勢力温存のために、アウトローばかりが送り込まれていると考えられるのです。私もここまで反逆児ですから、とうぜんどこかの星から集められたのでしょう。 完成脳はずいぶん前に、宇宙に登場していたでしょう。ところが、奇妙な目的のため、据え置かれた実験状態に置かれた惑星がいくつもあると考えられるのです。 現文明が、まさに追放後の世界の有様であることは紛れもありません。まともに見ることを拒む社会脳の存在が何よりの証拠です。環境の劣悪化に対処すべく、編み出された「真実を偽るための脳」が社会脳として付与されたのです。 疑心暗鬼、戦争、差別相、あらゆる苦悩の巣窟と化した世界がここにあります。潜在意識の底に沈めてしまわねば、異常を何度でもきたしてしまう現実がどこにでもあります。賢くあろうにも賢くなってはいけない現実があるのです。加えて、心を偽れば、魂が曇らされていきます。この現実はあまりにも悲劇です。 それが、この霊能者の言うよう、宇宙存続の大義に基づく善と悪のせめぎ合いというプログラムの行使の結果とするなら、どれほど罪深い話であるかお分かりになるでしょう。むろん、罪は従順でなかった我々のほうにあるのかも知れず、このような強制収容所が相等なのかも知れません。 特に彼ら神々は、復讐が復讐を呼ぶという意識上の無限連鎖を起こさせることで、最も実効性の高い収斂効果を得ようとしているようです。 復讐心ほど、物質への依存度を強めるものはありません。地縛霊化するのもたいていこれからです。成仏を妨げてまで執着させる復讐心という磁力は、まさに宇宙収斂の必須要素なのでしょう。 物質は、それを管理維持する霊質が去れば、崩壊が直ちにきます。宇宙から脱出する霊が多ければ、物理宇宙は崩壊が早くなる。そのため、脱出させないことと執着させることに徹底したソフトが考え出されたというわけです。物欲肉欲金欲の虜にすることも、然りです。 これだけ並べれば、まさにサタンの所業というしかありません。つまり、支配神とは邪神、邪な科学者に他ならないのです。サタンという荒らしまくっている存在が別にいるように見えますが、目的を一にした同類同士の猿芝居に他ならない。 彼らは自らの権力の永続的行使のために、宇宙の寿命を何とかしたがっているだけなのです。そのためには、文明を跡形もなく潰すことも、リサイクルだと考えているようです。四万年という時間に、いくらの大文明が興亡してきたことか。 太古の昔、神界においてクーデターがあったようです。 それまで無為自然を尊んでいた創造主を含む宇宙と生態系を組み立てた原初の神々が、倒され封印されたのです。魂が通過していく学びの場として機能していた宇宙が、私物化され、試行錯誤の実験場と化したときだったでしょう。 階層構造的に、下位の宇宙でも同じことが起きました。定められた大きなドラマだったと言ってしまえば映画を見る傍観者ともなれますが、実際に出演している者たちはその役になりきっているため、真剣そのもので、悲惨なものです。倒されていく側の無念さは計り知れません。 人間という種族は、とくにその辺のアクが強く作られていますから、この哀れな種族には、どうしても救済が必要です。 しかし、幾たび義侠心に満ちた救世主が、よほど周到な準備をして下生しても、すべて歴史のどこかで潰されていく現実。当然といえば当然。支配神がそれを容赦しないからです。認可なく救世行為をした者の末路は悲惨なものでした。逆に何事もスムーズに行った救世主に、本物がいるのかどうか疑わしい限りです。本当は妨害と逆境の中に必ず晒されていて、完遂できたためしがないはずです。 こうしたことから、これからの救世行為とは、邪な支配神の掃討という、根源を断つ方法へと変わらざるを得ないのです。 ちょうど彼らが、文明をリサイクルにとりかかったときが、事態が紛糾し最もショックが少ないため、ここに照準が定められています。ハルマゲドンという猿芝居の陰でなされる真の戦いに御注目あれ。予測不能の展開に、UFOはじめ、あらゆるものが観察しに現われてくるでしょう。 これも大きなドラマの中の必要不可欠のシナリオです。この行程を経なければ、向こうは見えてこない。 ・・・といった話が、私の中で私小説として描かれています。むろん、仮説推理もいいとこですから、真剣に捉えないでください。 しかし、シンクロしていく不思議さを味わっています。 |
2004.01.20 |
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